価値交換工学社会連携研究部門

Vision&Mission

人類は古くから物々交換に始まり、現在もさまざまな形で「価値交換」を行い続けています。近年、AIやブロックチェーンといったテクノロジーの急速な発展により新たな価値交換や信用の形が生まれています。RIISEでは「価値交換」に関わるテクノロジーを、既存の学問の枠に囚われることなく幅広く研究することで、世界中の人々がフェアでスムーズな価値交換を行うことが可能な社会の実現を目指し、以下の3つのビジョンに基づいた研究課題に取り組んでいきます。

  1. 価値の分析
    モノやサービスの価値を希少性やコンテキストを踏まえて定量化する技術
  2. 価値の生成
    人々が作り出したモノやサービスの価値を生み出し、高める技術の研究
  3. 価値の交換
    価値交換を支えるプラットフォーム技術の研究

News

Members

研究統括

川原 圭博特任教授工学系研究科・電子系工学専攻

専任教員・研究員

大澤 幸生特任教授工学系研究科・システム創成学専攻
五十嵐 健夫特任教授情報理工学系研究科・コンピュータ科学専攻
苗村 健特任教授情報学環
山崎 俊彦特任准教授工学系研究科・電子情報学専攻
稗方 和夫特任准教授新領域創成科学研究科・人間環境学専攻
河瀬 康志特任准教授情報理工学系研究科・数理情報学専攻
Ari Hautasaari特任講師情報学環
Zheng WANG(王 正)特任助教情報理工学系研究科・電子情報学専攻
吉田 博則特任研究員情報理工学系研究科・コンピュータ科学専攻

Research

河瀬 康志 特任准教授
Project Associate Professor
Kawase Yasushi

人々が価値交換を行う際には,社会の余剰を大きくすることを目指しつつも,公平性の担保についても考慮する必要があります。また、このような状況においてどのような交換を行うことが望ましいかを計算する際には,実用的な時間内に計算が終わるアルゴリズムを開発する必要があります。
このような課題を最適化技術を用いることにより解決し、フェアでスムーズな価値交換が実現することを目指します。

When value is exchanged between people, it is essential to aim for both fairness in the value exchange as well as increase in social surplus. In addition, when calculating what type of exchange is the most desirable for such an outcome, it is necessary to develop algorithms that run in practical time. The aim in this research is to realize fair and smooth value exchange by solving the above issues using optimization technology.

Ari Hautasaari 特任講師
Project Lecturer

従来の消費者間取引(C2C)マーケットでは、金銭的利益のための商品の取引に重点を置いています。しかしながら、多くの中古品は、所有者にとって、金銭的価値だけではなく、感情的な価値も有しています。所有者が、物を大切に扱うことで生み出された思い出は、物と関連づけられ、感情的価値を保持していると考えられます。本研究では、C2Cオンラインマーケット上で、その感情的な価値がどのように交換されるかを明らかにすることを目指します。その上で、グローバルオンラインマーケットでの取引に関わる感情的・多言語コミュニケーションを強化することによる、感情的価値交換と共創を支援するための新たな情報技術を提案します。

The traditional consumer-to-consumer (C2C) marketplace focuses on trading goods and services for monetary compensation. However, used items, such as old instruments or collectibles, often represent more than their monetary value to their owners. The items are associated with the memories created from owning, using, maintaining and caring for them. The aim of this research is to investigate how this emotional value is exchanged in C2C marketplace, and how to support the co-creation of emotional value associated with an item in the global marketplace by enhancing emotional and multilingual transactions between buyers and sellers with novel technological solutions.

Zheng WANG 特任助教
Project Research Associate

私たちは、見たり、聞いたり、触れて感じたりすることのできる様々なマルチメディアデータに取り囲まれて日々生活しています。「人間を中心とした」マルチメディア研究というテーマには、2つの意味が込められています。1つ目はマルチメディアの理解・認識というのは画像や映像など人の営みを対象としているということ、2つ目はマルチメディアの理解・認識によって人々の暮らしをより豊かにすることを目指しているということです。
本研究グループは、基礎的なコンピュータービジョン技術と高次なデータマイニング技術の研究を通じて、我々の社会にとって有益なアプリケーションを創造することを目指しています。
関連するテーマには、人物照合、ファッション価値分析、人間行動理解などが含まれます。

The world surrounding us involves multimedia data — we see objects, hear sounds, feel textures, and so on.
Human-centric is mainly motivated by two aspects: humans are the main targets of multimedia understanding; multimedia understanding should benefit human life.
Our group aims to use low-level computer vision techniques and high-level data mining techniques to build valuable human-centric multimedia understanding applications to society. Related topics include person re-identification, fashion value analysis, and human behavior understanding.

吉田 博則 特任研究員
Project Researcher
Yoshida Hironori

20世紀初頭に勃興したモダニズムは大量生産システムが作る均一な素材美を的確に表現し、大量生産と消費を結び付けました。近年では安価なセンシングやファブリケーション技術の発展により、マスカスタマイゼーションが実装されています。本研究ではさらに素材一つ一つの固有性に着目し、不均一な素材を扱えるデザインとファブリケーションの方法論の確立を目指します。

The rhetoric of beauty in mass produced and consumed uniform materials was introduced by Modernism in the early 20th century. However, the emergence of inexpensive sensing and fabrication technologies in recent years has paved the way for the realization of mass customization. This research pushes this further, exploring the uniqueness of different materials and aims to establish a design and fabrication methodology for non-standard materials.