出典:環境報告書2025(https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/actions/public05.html)

価値交換工学メンバーが取り組んだ「ShareWel(Sharing and reuse platform for well-being)」が、東京大学の環境報告書2025に掲載されました。
環境報告書は、東京大学の行動指針「UTokyo Compass」に基づき、環境に関する取り組みをまとめた報告書です。ShareWelは「環境に関わる教育・環境活動」として、その成果とSDGsとの繋がりが紹介されています。

-ShareWelがSDGsにどう繋がるか-
ShareWelは、学内のシェアリング・リユースのサービスです。 専用のWebプラットフォームで、不要になった研究室の備品や器具を他の研究室へ譲ったり、教科書などの本の貸し借りが行えます。プラットフォーム上で取引が完結し、負担なく効率的に学内のリユースが可能になりました。報告書では、特にShareWelと関係の深い5つのSDGsが取り上げられています。

SDG 12: つくる責任 つかう責任
プラットフォームの導入により、利用者からは「まだ使える機器の有効活用」「研究に必要なコストの削減」を実現できたとの声もいただいています。過去1年間の出品件数は当初の約5倍に増加し、学内でのリユースの意識を高め、促進することに繋がっています。

SDG 13: 気候変動に具体的な対策を
資源の効率的な活用と廃棄物の削減により、気候変動緩和を含む持続可能な社会構築に貢献しています。

SDG 17: パートナーシップで目標を達成しよう
学内外連携の基盤づくりにも精力的に取り組んでいます。今後も他大学や企業などの組織と連携を進めていく予定です。

SDG 9: 産業と技術革新の基盤をつくろう
学内の不用品の価値を新たに見出すことと、オンラインでの取引完結による業務負担軽減を両立し、業務改革総長賞を受賞しました。

SDG 11: 住み続けられるまちづくりを
モノと知の循環による「持続可能で人に優しいキャンパスづくり」の一歩となり、資源の有効活用を通じて学内の人々を繋げる場にもなっています。

今後は、機器のシェアやプラットフォームの研究開発の場としても利用していく予定です。さらに、東京大学全学での利用を促進し、他大学や企業との連携も視野に入れた共同研究の場として活用を広げていきます。「モノと知の循環による持続可能な社会」を目指し、その実現に向けて進化を続けてまいります。

東京大学環境報告書2025
(P.23にShareWelの活動が掲載)
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400271273.pdf

関連リンク
RIISEweb
ShareWel モノと知の循環を通じてwell-beingを実現する/ Sharing and reuse platform for well-being
「家具とゴミの学校」podcast
#5東京大学発のシェアリング・リユースサービスShareWelさんをゲストに招いた回前編
#6東京大学発のシェアリング・リユースサービスShareWelさんをゲストに招いた回後編

Update: 2025.10.31