株式会社メルカリは、価値交換工学の文 多美特任研究員が算出ロジック監修に協力した実証事業の成果を公開、情報通信機器をリユースすることによって見込まれる環境削減貢献量(CO2排出削減量)を公表しました。https://about.mercari.com/press/news/articles/20230522_positiveimpact/

メルカリは昨年、メルカリ上で取引された衣類カテゴリを対象に、新品の代わりに中古品を利用することで回避できるCO2排出削減量を算出、環境に対する削減貢献量​​(ポジティブインパクト)を評価し、2022年度のサステナビリティレポートで公開。この評価において、価値交換工学の文 多美特任研究員はポジティブインパクトの算出方法を監修しました。
参考)価値交換工学の文 多美特任研究員がポジティブインパクトの算出を監修した、メルカリの2022年度版 サステナビリティレポート公開のお知らせ|News|RIISE|東京大学

今回メルカリは、環境省「デジタル技術を活用した脱炭素型2Rビジネスの効果実証事業」(環境省「令和4年度デジタル技術を活用した脱炭素型2Rビジネス構築等促進に関する実証・検証委託業務」において実施)に基づき、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社と連携し、スマートフォン、タブレット、PC等の情報通信機器の中古利用によって見込まれるポジティブインパクトを算出。文多美特任研究員は、衣服カテゴリに続き、メルカリ側協力者として算出ロジックの監修に協力しました。

文 多美特任研究員の価値交換工学での研究テーマは「中古品の消費価値:持続可能な消費・生産の実現に向けた製品・サービスシステムの利用」。物の種類によって異なる中古品利用に対する人々の意識や消費行動の現状を調査し、中古品の利用を拡大するためのアプローチについて研究しています。また、中古品の利用によって得られる環境削減効果を定量化し、有効な環境情報として活用・共有する方法について取り組んでいます。

価値交換工学では他にも、継続して取り組むべき課題である循環型社会の未来について考える研究を行っています。他研究についても随時更新しておりますので、ぜひご一読下さい。

(関連サイト)
メルカリ 代表取締役 CEO 山田進太郎氏とRIISE機構長 川原圭博の特別対談
mercan「循環型社会が実現した先にある未来。メルカリが「プラネット・ポジティブ」を目指す意思と意図──山田進太郎×川原圭博」
https://mercan.mercari.com/articles/34992/

RIISE価値交換工学|Update: 2023.6.5