価値交換工学の研究者である中條麟太郎氏(学際情報学府 修士課程2年)、Ari Hautasaari特任准教授(情報学環)が、2025年1月21日実施の「電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会(MVE研究会)」においてMVE賞を受賞しました。この賞は、MVE研究会で発表された研究の中から内容、発表等が優秀なものが表彰されるものです。

受賞した研究はメルカリ・東京大学の包括連携プロジェクト「価値交換工学」の一環として進められているもので、第一著者・発表者の藤原未雪さん(mercari R4D リサーチャー)と共に、3人での受賞となりました。
●受賞名
電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会 MVE賞
●受賞者
藤原 未雪(mercari R4D)、中條 麟太郎(東京大学大学院学際情報学府)、ハウタサーリ アリ(東京大学大学院情報学環)
●発表タイトル
「フリマアプリでの商品説明文の作成における人・AI 協働の基礎検討」
●受賞理由(電子情報通信学会からのコメント)
本研究では、フリマアプリにおける出品者の負担軽減を目的に、大規模言語モデル(LLM)を活用した商品説明文作成支援を検討しています。42名の参加者によるオンライン実験により、LLMの導入が出品者の体験や説明文の品質評価、商品の価値に与える影響を分析しています。実験の結果として、LLMを活用する支援により出品者の負担軽減の効果があることを確認するだけでなく、社会的手抜きや内容の正確性低下のリスクといった課題への対応を含むデザイン上の示唆についての考察が得られており、今後のさらなる発展を期待してMVE賞に推薦いたします。
受賞者一覧はこちら:https://www.ieice.org/~mve/award.html
また、今回の受賞者3名に対して本研究についてのインタビューも行っています。
そちらの記事もぜひお楽しみに!