価値交換工学 社会連携研究部門
メルカリR4Dとの共同研究
誰もがフェアで 安全な価値交換を行える未来へ
メルカリR4Dとの共同研究
- 価値の分析
- 価値の生成
- 価値の交換
MISSION
人類は古くから物々交換に始まり、現在もさまざまな形で「価値交換」を行い続けています。近年、AIやブロックチェーンといったテクノロジーの急速な発展により新たな価値交換や信用の形が生まれています。 RIISEでは「価値交換」に関わるテクノロジーを、既存の学問の枠に囚われることなく幅広く研究することで、世界中の人々がフェアでスムーズな価値交換を行うことが可能な社会の実現を目指し、以下の3つのビジョンに基づいた研究課題に取り組んでいきます。

価値の分析
モノやサービスの価値を希少性やコンテキストを踏まえて定量化する技術
価値の生成
価値の生成 人々が作り出したモノやサービスの価値を生み出し、高める技術の研究
価値の交換
価値交換を支えるプラットフォーム技術の研究
PROJECTS

多目的システムの意思決定のための対話型シミュレーション
インタラクティブ・シミュレーションは、社会技術的なあらゆる問題に対する解決策を設計・最適化するための計算ツールです。この研究は、モデルベースの考え方と多目的意思決定の方法をあらゆる人々に包括的に提供することを目的として、社会技術的な課題に専門家ではないステークホルダーを参加させるための新しいユーザーインターフェースを構築します。
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最適化技術による効率的で公平な価値交換の計算
人々が価値交換を行う際には,社会の余剰を大きくすることを目指しつつも,公平性の担保についても考慮する必要があります。また、このような状況においてどのような交換を行うことが望ましいかを計算する際には,実用的な時間内に計算が終わるアルゴリズムを開発する必要があります。 このような課題を最適化技術を用いることにより解決し、フェアでスムーズな価値交換が実現することを目指します。
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グローバルオンラインC2Cマーケットで行う感情的な価値の支援
従来の消費者間取引(C2C)マーケットでは、金銭的利益のための商品の取引に重点を置いています。しかしながら、多くの中古品は、所有者にとって、金銭的価値だけではなく、感情的な価値も有しています。所有者が、物を大切に扱うことで生み出された思い出は、物と関連づけられ、感情的価値を保持していると考えられます。本研究では、C2Cオンラインマーケット上で、その感情的な価値がどのように交換されるかを明らかにすることを目指します。その上で、グローバルオンラインマーケットでの取引に関わる感情的・多言語コミュニケーションを強化することによる、感情的価値交換と共創を支援するための新たな情報技術を提案します。